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世界平和を祈る(Vol.264 2022年3月号)

2022年3月1日

 2022年2月20日に平和の祭典ともいわれている北京冬季オリンピックが閉幕した4日後、2月24日にロシアがウクライナに侵攻を始めたという衝撃的なニュースが世界中を震撼させました。
 第2次世界大戦後、日本は77年間戦争に直接的に関わってきていません。平和な状態が当たり前だと思っている私たち世代にとってはロシアという大国が他国に侵攻するとは非常に驚き、憤りを感じています。
 昔と違い攻撃を受けている都市からの映像や、避難する国民のインタビュー映像などを見て胸が締め付けられる思いがします。
宗教や、民族の違い、国境線の問題等、戦争のきっかけとなる理由はいくつかあると思いますが、武力で他を威圧、攻撃することは到底許されることではありません。

 EU、G7、NATO加盟諸国、日本を含め西側諸国が連携をとってあらゆる経済制裁をとり始めました。それしかできない状況かもしれませんが、少し怖い感じがしています。日本の太平洋戦争への突入もABCD包囲網などの制裁を加えられ、石油等の資源を確保するために始めたという認識があるからです。ロシアの更なる暴走が無いことを願います。
 外交はお互いの利害が複雑に絡み合い、譲れる所、譲れない所は各国の状況や、思想によっても明確な違いがあり、自分たちの常識が通用しない場合もあります。
 今、自分たちができることは少ないかもしれませんが、世界平和を祈ることはできます。また、日本が今後どのように国防をしていかなければを考えるきっかけになればと感じています。  日本を取り巻く環境も近隣国との摩擦が少なからず存在しています。島国である日本が他国から攻撃されることは無いと思いたいですが、可能性が無いわけではありません。今回の侵攻は、日本と友好的な関係である台湾では、考えられない事態だと考えている人も多いはずです。
 
 同じ空の下で戦禍に苦しむ人がいるということを忘れずに、思いを寄せていきたいと思いますし、人は健康でなければ何もできないし、国が平和でなければ経済発展はあり得ません。一日でも早く事態が収束し、ウクライナの国民が平和で健康な生活を取り戻せることを心から祈念しています。

カテゴリ:社長コラム
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