2022年11月1日
11月に入り朝晩冷え込む日が多くなり冬の訪れを実感する季節になってきました。狭山市も週末には多くのイベントが開催されるようになってきて、いよいよコロナ禍も終焉に近づいてきた感があります。
先日、2024年から新しく1万円札の顔となる埼玉が生んだ偉人、渋沢栄一の生家や記念館の視察、記念館の職員の講演に参加してきました。2021年のNHK大河ドラマ「青天
を衝け」でも大きく取り上げられ、「論語と算盤」に関する著書もいくつか拝読していましたが、今回の視察は改めて色々と刺激を頂きました。
会社を経営する一人として、どのようにして500以上もの会社や団体の設立に携われたのか、どうしてあんなに大活躍できたのかを自分なりに考察してみました。
ターニングポイントになったのは1867年に開催されたフランス、パリ万博視察であったことは間違いないと感じました。当時、飛行機ではなく船で色々な港に寄りながらパリに向かいガス灯やスエズ運河の工事、機関を使った技術等、日本より進んだ技術を目の当たりにし、ヨーロッパでは銀行や会社、保険の仕組みなど経済や金融の仕組みを学び、日本に持ち帰れば日本は大きく発展できると大きな衝撃と使命感を感じたのだと思います。
帰国してからは銀行や保険会社、大学等の設立に携わり、多くの人の信頼を積み重ねていったのだと思います。これは解説員の方から聞いたのですが、ある方が新しい会社を始めたく出資を募ったがなかなか集まらない。そこで、渋沢栄一さんに賛同を頂いて、一緒に出資者を募ると、渋沢さんの信頼ですぐ出資金が集まるということが良くあったそうです。500以上の会社、団体の設立にはこのようなパターンが多かったのだろうと想像できます。
私の中で成功に必要な要素として「好奇心・行動力・信頼」が非常に重要な要素だと感じました。
恐らくヨーロッパ視察で同じことを感じた人もいたと思いますが、それを日本で実行できたのは限られた人だけです。また、人から信頼され、応援していただけるような人格者でなければ相談も持ちかけられない。
私も偉人になりたいとは思いませんが、周りの人を幸せにできるように今回得た教訓である「好奇心・行動力・信頼」を忘れずに引き続き精進していきたいと思います。